なんでもまあるく、解決する角(カド)先生のお悩み相談室 Vol.5
このコーナーでは、歯科医院の皆様から寄せられたお悩みや不安に、経験豊富な歯科医師の角(カド)先生がズバっとお答えします。大好評連載の第5回目です!
根気よくスタッフを教育しても、同じミスを繰り返されると心が折れそうになることもありますよね。そのようなときはどのように対処すべきなのでしょうか?
角先生お願いします!
お悩み【No.5】
お悩み
ニックネーム:ゆらゆら(福岡県/40代/男性/院長)
角先生の著書やセミナーを拝聴して、「いい感じ」を目指してスタッフに向き合ってるのですが、何十回も同じミスをするスタッフがおり、心が折れそうです。
私の見た感じでは、物事を捉える能力が圧倒的に足りないのではと思っております。「何のためにこれをするのか」を伝えているつもりなのですが、言葉上は「分かりました」と答えつつも同じミスをします。
「この時はこうやる」と、意味を考えずに一問一答式に業務を覚えるので、少しでも違うシチュエーションだとミスが起こったり、ヒヤリハットの連続です。
角先生の教えを思い出しながら、雑談したり改善を一緒に考えて取り組んでいるのですが、一向に変わる気配がなく困っています。
そのスタッフさんにお会いしていないので、個人の能力に関してはわかりかねるところはあるのですが、「何十回も同じミスをしている」ということは間違いない事実であると思いますので、院長の心中をお察しします。
「何十回も教えている」ということでもあると思いますので、院長のその粘り強く教えようとする姿勢はなかなかできることではありません。その心意気は本当に素晴らしいと感じて感服しております。
本題に入るのですが、そのスタッフさんに悪意はないとした上で、自分ならどのようにするだろうかを考えてみましたので是非ご参考までに。
率直に考えてしまったことを申し上げると「配置転換」「教育の仕方の見直し」「採用面接のやり方の見直し」です。
先生はおそらくこの3つを考えていらっしゃると思いますが、あえて個人的な見解を述べさせてください。
正直、向き不向きはあります。自分は事務仕事はヘッポコですし、外科処置も得意ではありません。しかし、人前で話すことと現象を言語化することは得意ですし、補綴と患者さん教育も得意です。
そのスタッフさんが今まで頑張ってきたことはなんでしょうか?
今までの人生で、その人なりにどんな成功体験があったかを雑談で聞いてみて、意外な一面はないでしょうか?
そのようなその人のストーリーからも特性が推測できることも多々あります。また、そのスタッフさんは職場において、全く何の役にも立っていないでしょうか?
何か他者評価を得られているところがあれば、そこに配置転換の糸口がある場合があります。
また、教育に関しては「分かっていること」と「できる」ことは大きく異なるので、徹底的にロールプレイをしたり、口頭で確認したり「インプットの量ではなくてアウトプットの滑らかさ」を確認するように教育内容を見直してみてはいかがでしょうか?
スポーツに詳しい人が名プレイヤーという訳ではないように、インプットとアウトプットは全く異なるものです。
そして、今後はもっと滑らかにマッチングする人財を採用していく必要もあると思いますので、採用面接の際にどんなアウトプットをしてくれる人か、どんなストーリーをもった人かを測るような採用面接を意識させてはいかがでしょうか?
院長先生はおそらく愛が深い方なのだろうと私は感じます。
どうせ最後は上手くいきます。ご質問をいただき自分も気づきが多くありました。本当にありがとうございます!
角先生のYouTubeはこちら (リンク先:角 祥太郎チャンネル|YouTube)
いかがでしたでしょうか?
ミスを繰り返してしまうスタッフさんには、特性を見定めた上での
・配置転換
・教育の仕方の見直し
・採用面接のやり方の見直し
を試してみると良いそうです!
コミュニケーションからその人の特性を推測したり、「分かっていること」と「できる」ことは大きく異なるので、「わかりました」と返事をされても、インプットしたことをどこまで業務に落とし込めるのか、一緒に確認することが大切なんですね!
もし、ミスをしてしまうスタッフさんへの対応にお悩みの先生がいらっしゃいましたら、ぜひ試してみてください。
角先生にお悩みを相談してみませんか?
【応募方法】
「お悩み相談フォーム」より、必要事項をご記入の上送信してください。
お寄せいただいたお悩みを、「なんでもまあるく、解決する角(カド)先生のお悩み相談室」に掲載し、角先生からのアドバイスをお届けいたします。
▼その他のお悩み相談はこちらからご覧いただけます!