歯科お役立ち記事

【歯科クリニック向けタイプ別】自動釣銭機、自動精算機の選び方

日々歯科クリニックを経営されている先生方の中には、時代に合わせて自動精算機の導入を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自動精算機を導入する理由や目的はそれぞれのクリニックによって異なり、その中から自院で何を一番重視するのか、またそれに適した種類は何か、とお悩みの先生も多いかと思います。
そこで今回は、全国3,000件以上の医療機関に導入実績がある “クリニック向け自動精算機「Clinic KIOSK」”の販売メーカーである株式会社APOSTRO 経営企画室の川越さんに製品に関するお話を伺いました。
当記事では、「ヒト・モノ・金・環境づくり」の観点で自院に合った自動精算機を見つける方法を分かりやすくお伝えします。



株式会社APOSTRO
経営企画室 川越雄太

大学卒業後、大手コンサルティング会社にて、医療機関のコンサルティングに従事。その後、医療介護人材紹介会社の経営企画部門を経て、株式会社APOSTROに入社。クリニックや薬局のコンサルティング、ITシステム導入支援のアドバイスを行っている。日本酒が好きで、仲間との飲み二ケーションを大事にしている。好きな銘柄は紀州・和歌山の「紀土(きっど)」。
株式会社APOSTROは、1994年に前身である株式会社新世紀を創立。医療機関向けの自動精算機の製造・開発事業を手がけ、2016年にクリニック向けのコストパフォーマンスの高い自動精算機「Clinic KIOSK」を販売開始。全国3,000件以上の医療機関に導入し、そのうち歯科クリニックには400件以上の導入実績がある。



目次[非表示]

  1. 1.自動精算機・セミセルフレジの種類一覧
  2. 2.【お悩み別】歯科医院が自動釣銭機・自動精算機の選び方とポイント
    1. 2.1.ヒト(人手不足)
    2. 2.2.モノ(機能充実)
    3. 2.3.金(残業代/人件費)
    4. 2.4.環境づくり(金銭に触らない/感染症対策)
  3. 3.自動精算機・自動釣銭機 お悩み・目的別比較表
  4. 4.全国3,000件以上の医療機関に導入実績があるクリニック向け自動精算機「Clinic KIOSK」とは?


自動精算機・セミセルフレジの種類一覧


自動精算機・セミセルフレジの種類一覧


■自立型自動精算機(画像左)
置き場所自由なコンパクトサイズ!会計業務の自動化を実現!

■卓上型自動精算機(画像中央)
大容量で釣銭切の心配なし!会計業務の自動化を実現!

■セミセルフレジ(画像右)
患者さんとのコミュニケーションそのままに金銭授受のお悩みを解決!



【お悩み別】歯科医院が自動釣銭機・自動精算機の選び方とポイント


ヒト(人手不足)

自動釣銭機・自動精算機の選び方とポイント_人手不足


インタビュアー:
クリニックが自動精算機を導入する理由は「人手不足を解消するため」が多いと聞きます。
受付スタッフの仕事は患者さんの対応から電話対応、会計業務まで多岐にわたるため、人手が足りないクリニックはとても大変かと思いますが、そのような「人手不足を解決したい」クリニックにはどの製品がおすすめですか?


 APOSTRO川越:
「人手不足を解決したい」クリニックには、自動精算機がおすすめです!
自動精算機の導入によって会計業務の削減や、スタッフさんの負担を大きく減らすことができ、少ない人数でも受付業務をこなせるようになります。
また、自動精算機を使って業務の効率化を図っている歯科クリニック様であることをアピールすることで、入職希望者を増やすことができた例もあり、結果的に人材不足の解消につながります。

 
インタビュアー:
なるほど!結果的に人材不足の解消にもつながるんですね。


自動釣銭機・自動精算機の選び方とポイント_接遇

 
インタビュアー:
人気の高い歯科クリニックさんは接遇に力を入れていますよね。「うちのクリニックも患者さんの満足度を高めたい」と思っていても、スタッフは日々の業務で手一杯。
接遇どころではないというケースもよく耳にします。
コンビニの数よりも歯科クリニックの数の方が多いと言われる時代に、接遇は選ばれるクリニックになるための重要な要素と思うのですが、そのようなクリニックさんにはどの製品がおすすめですか?


APOSTRO川越:
「患者さんの接遇に力を入れたい」クリニック様には、自動精算機・セミセルフレジどちらもメリットがあります。
人がやらなくてもいい部分を機械に任せることで、スタッフさんに時間的な余裕が生まれ、患者様と向き合う時間を増やすことができます。
接遇を充実させることで、クリニックのサービス向上につながるでしょう。受付のスタッフを単に会計のために居てもらうのではなく、お客様をトータルでサポートする「コンシェルジュ」という職にしているクリニックもあります。

 
インタビュアー:
機械ができることは機械に任せ、人間ができることをしっかり考えて行けばいいんですね。



自動釣銭機・自動精算機の選び方とポイント_データ連携


インタビュアー:
日々の会計業務は受付スタッフの負担が多い作業のひとつですよね。
自動精算機を導入していないクリニックさんは、受け渡しのミスの発生で患者さんに迷惑をかけてしまう。
締め作業に時間がかかってしまう。また、締め作業時に気が付いたミスの原因を見つけるために、残業時間が発生している…。なんてことも多いと耳にします。
これら金銭に関わる業務にはスタッフの精神的な負担も多く業務効率化も踏まえて「会計を自動化したい」と考える院長先生から相談を受けることも多々あります。そのようなクリニックにはどんな製品が良いでしょうか?


APOSTRO川越:
「会計業務を自動化したい」クリニックには、データ連携の自動精算機がおすすめです。
”データ連携”の自動精算機の場合、レセコン入力が完了すると自動で会計情報が自動精算機に共有されます。そのため、レセコン入力以降の会計業務を手放すことができ、会計業務の自動化を実現できます。お金を数える作業や金銭の受け渡しが削減されるため、スタッフさんの精神的負担を軽減することにも繋がります。自動精算機との連携方法についてはまた後程お話させていただきます。


モノ(機能充実)

自動釣銭機・自動精算機の選び方とポイント_機能


インタビュアー:
自動精算機と電子カルテ、レセコンを連携させることで会計情報を管理したいとお考えの先生も多いですよね。自動精算機で会計情報を管理することで日次の集計が楽になり、スタッフの負担を減らしたいとお考えの先生方におすすめの製品はありますか?


APOSTRO川越:
「電子カルテやレセコンと連携させたい」クリニックには、データ連携が可能な自動精算機・セミセルフレジがおすすめです。
自動精算機の連携方法には、“バーコード連携”と“データ連携”の2種類があります。データ連携には、「だれが・いつ・どの方法で会計したかの記録が残る(=入金情報)」、「領収書や明細書の発行ができる」、「保険証や加算の変更などで請求金額が変更される会計情報をスムーズに特定できる」などのメリットがあります。”バーコード連携”は、レセコンから出力した領収書を使った連携であり、入金情報の管理まではできない連携方法です。入金情報の管理までご希望の場合は、”データ連携”の自動精算機をおすすめします。


インタビュアー:
医院の将来のビジョンからデータ連携もしっかり視野に入れて考えるのも大事なんですね。



自動釣銭機・自動精算機の選び方とポイント_キャッシュレス


インタビュアー:
世はまさにキャッシュレス戦国時代と感じています。
歯科クリニックもいつまでも現金のみのやり取りをしているわけにはいかず、時代の波に乗ってキャッシュレス化していく必要がありますよね。
近隣のクリニックでキャッシュレス決済を始めた場合、競合に差をつけられないためにもキャッシュレス決済の導入は必須になるのだろうと思いますが、キャッシュレス決済を導入する歯科クリニックにおすすめの製品はありますか?


APOSTRO川越:
「キャッシュレス決済を導入して機械化したい」クリニックには、キャッシュレス決済機能の導入に対応している自動精算機・セミセルフレジがおすすめです。
自動精算機・セミセルフレジの大半がキャッシュレス決済に対応しています。その中で、キャッシュレス決済の導入を目的とした自動精算機導入の場合、キャッシュレス決済の手数料率が重要な判断材料になります。キャッシュレス決済の手数料率は各社まちまちですが、だいたい1.5%~3%台の間で設定されているメーカーが多いです。手数料率はランニングコストになるため、判断軸として重視してみてください。


金(残業代/人件費)

自動釣銭機・自動精算機の選び方とポイント_残業


インタビュアー:
多くのクリニックは一日の業務が終わると、その日の売り上げを集計してレジ内にある現金やクレジットカードの金額と一致しているかどうかを確認する、「レジ締め」の作業が必要になります。この作業が意外と煩雑で、金額が合わないとその原因を調べるのに手間がかかったり、スタッフのストレスが溜まってしまったりします。そのようなお悩みを抱えている歯科クリニックにおすすめの製品はどれでしょうか?


APOSTRO川越:
「レジ締めにかかる時間を軽減したい」クリニックには、自動精算機・セミセルフレジどちらもおすすめです。
自動精算機を導入することで、こうしたレジ締めの作業が大幅に軽減されます。レジスターでは手で数えていたクリニック様でも、計数機能がある自動精算機や、売上金のみを出金できる機能がある自動精算機を導入することでレジ締めにかかる時間を大幅に削減できます。

 
インタビュアー:
「日中の患者さん対応が忙しく、締めの作業にも時間がかかり、どうしてもスタッフが残業せざるを得ない」という歯科クリニックもありますよね。
残業が常態化してしまうと、スタッフが疲弊して離職にもつながりかねません。そうなると入職するスタッフを見つけるのも一苦労なので、慢性的な人材不足に陥るという悪循環になります。このような悪循環を防ぐことができる製品はありますか?


APOSTRO川越:
「残業時間をなくしたい」クリニックには、データ連携の自動精算機がおすすめです。
自動精算機の導入で会計待ち時間を減らすことができ、診療終了時間が伸びることを抑制できます。診療終了後のレジ締めも数分で終わるため、残業がなくなり、スタッフさんの満足度アップと離職率の低下につながるでしょう。また経営者側のメリットとして、残業時間が短縮されることで人件費の削減にもつながります。



違算
 

インタビュアー:
人の手で会計処理をしていると、どうしてもおつりを間違えたりして、違算が発生してしまうことがあると聞きます。レジ締めのときに金額が合わないと残業になってしまうため、スタッフさんの負担も大きくなりますよね
それだけでなく、お金の計算で何かがあった場合に、原因追及のためにスタッフさんを疑ってしまうというケースも聞いたことがありますが、
そのようなお悩みを解決できる製品はどれでしょうか?


 APOSTRO川越:
「違算をなくしたい」クリニックには、自動精算機・セミセルフレジ、どちらもおすすめです。
違算をなくすという目的だけであれば、自動精算機と比べて費用が抑えられるセミセルフレジでも対応できます。機械がお金の計算を自動で行うため、人為的ミスやお金を触ることに対するスタッフさんの不安・精神的負担を抑えることが可能です。



自動釣銭機・自動精算機の選び方とポイント_導入コスト


 
インタビュアー:
自動精算機がどんなに便利で良いものでも、金額が高いとなかなか購入には踏み切れませんよね。最低限の機能やお会計ができればよい、一日の来院患者数がそこまで多くはないが、自動精算機の導入を検討されている方も多いと思います。そのような先生におすすめの製品を教えてください。


APOSTRO川越:
「とにかく安い製品を導入したい」クリニックには、値段だけならバーコード連携のセミセルフレジがおすすめです。
セミセルフレジは自動精算機と比べて安価で導入可能です。機械の操作はスタッフが行うため会計業務を手放すことはできないですが、「違算金をなくしたい・締め作業を楽にしたい」という目的であれば十分に導入効果を発揮できます。
また、連携方法によっても費用差があります。「誰が・いつ・どの方法で」会計を行ったか管理できる“データ連携”と比べて、レセコンから会計前に領収書を出力する“バーコード連携”の方が安価に導入可能です。


環境づくり(金銭に触らない/感染症対策)

自動釣銭機・自動精算機の選び方とポイント_感染対策


インタビュアー:
新型コロナウイルスの流行をきっかけに、感染症対策に敏感な患者さんが増える中、院内の感染症対策などの衛生面を徹底したいと考える歯科クリニックが増えてきましたよね。
受付での接触をできるだけ少なくし、現金のやり取りもしたくないと考える歯科クリニックも多いかとおもいます。そのようなニーズに応えられる製品はどれでしょうか?


APOSTRO川越:
「感染症対策などの衛生面を徹底したい」クリニックは、金銭に触れないという面では自動精算機・セミセルフレジどちらもおすすめです。
衛生面を徹底するには、自動精算機を設置して患者様自ら精算処理を行っていただくことで、飛沫感染や接触感染を減らすことができます。また、キャッシュレス決済を導入することで、さらに現金に触れる頻度を減らすことができます。

自動釣銭機・自動精算機の選び方とポイント_医院の移転


インタビュアー:
医院を移転・リニューアルするタイミングで、自動精算機を導入する歯科クリニックも数多くあります。家を新築すると新しい家電製品を入れるように、移転やリニューアルを考えている方は、これを機に自動精算機を設置して業務効率化とイメージアップを検討される先生も多い印象です。移転・リニューアルのタイミングでおすすめの製品はありますか?


APOSTRO川越:
「移転やリニューアルのタイミングで自動精算機を入れたい」クリニックには、思い描いた設置場所に合わせた自動精算機がおすすめです。
自動精算機は床置きタイプの「自立型」と、受付カウンターに置く「卓上型」タイプの2種類があります。自立型の自動精算機を置けるスペースがあるかどうか、カウンターに卓上型を置けるのかなどもチェックして、最適なものを選びましょう。また、自動精算機を導入することで患者さんの導線も変わるため、運用部分の相談にも乗ってもらえるメーカーを選ぶことをおすすめします。


自動精算機・自動釣銭機 お悩み・目的別比較表


お悩み・目的

自立型自動精算機

卓上型自動精算機

セミセルフレジ

人手不足を解決したい

×

患者さんの接遇に力を入れたい

会計を自動化したい


※データ連携


※データ連携

×

電子カルテやレセコンと連携させたい


※データ連携


※データ連携


※データ連携

キャッシュレス決済を導入して機械化したい

レジ締めにかかる時間を軽減したい

残業時間をなくしたい


※データ連携


※データ連携


※データ連携

違算をなくしたい

とにかく安い製品を導入したい

×

×


※バーコード連携

感染症対策などの衛生面を徹底したい

移転やリニューアルのタイミングで自動精算機を入れたい


自院で何を一番重視するのか、またそれに適した種類は何か?を「ヒト・モノ・金・環境づくり」の観点で株式会社APOSTROの川越さんにお聞きしました。
それぞれの観点により、最適な製品は異なるものの、時代に合わせて自動精算機の導入を検討する際に役立てていただければ幸いです。
この記事を読んで、自院に合う自動精算機を知りたい方、自院のお悩みから最適な製品を見つけたい方はご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。



全国3,000件以上の医療機関に導入実績があるクリニック向け自動精算機「Clinic KIOSK」とは?


株式会社APOSTROのクリニック向け自動精算機「Clinic KIOSK」は、スタッフを介することなく患者様がひとりでお支払いをすることができる機械です。その他にも、受診内容を選択することができる再来受付機能や、夫婦や親子など複数人でご来院された患者様のお会計をまとめて精算することができる家族会計機能などがあります(オプション機能)。

Clinic KIOSKで会計業務を自動化するためには、自院で導入している電子カルテやレセコンとデータ連携をすることにより可能となります。



さらに、Clinic KIOSKの最大の魅力は「スタイリッシュなデザイン」と「サイズ感」です。多くのユーザー様からも好評をいただいている見た目は、どんなクリニックにも合うことに加え、患者様が操作をする際にシンプルで分かりやすいといった点が挙げられます。
サイズ感に関しては、よくあるウォーターサーバーの大きさと似ており、設置面積が少なく済むため待合室や受付のスペースが狭いクリニック様でも置きやすい点が魅力です。


クリニック向け自動精算機「Clinic KIOSK」
⇒公式サイト:https://apostro.co.jp/kiosk/ (外部サイトに移動します)



【会社概要】
株式会社APOSTRO(アポストロ): https://apostro.co.jp/ (外部サイトに移動します)

■お問い合わせ
⇒お問い合わせはこちら
 (外部サイトに移動します )

DS編集部
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