
Webマーケティングからスタッフの退職まで代行する歯科BPOサービス|歯科医院さんに知ってもらいたいお仕事図鑑
歯科医院を運営していると、「集患がうまくいかない」「スタッフが定着しない」など、さまざまなお悩みごとが発生します。そんなときに、歯科医院の事務長代行として、Webマーケティングからスタッフの退職まで、医療行為以外のさまざまなアウトソーシングをお願いできるのが、「株式会社インダストリー」です。今回は事務長代行の石井義彦さんに、いったいどんなサービスなのか、どんな成功事例があるのかなど、いろいろとお聞きしてみました。

株式会社インダストリー
事務長代行営業 部門責任者 石井 義彦さん
1979年千葉県市川市出身、九十九里浜育ち。
大学卒業後、商品先物取引会社で4年間営業職を務め、その経験を買われて2006年に株式会社フリーセル(現ブランディングテクノロジー株式会社)に転職。
歯科業界を専門に、新規開拓営業で約500件近くの歯科医院に直接訪問する。
歯科業界のことをイチから勉強しながら、新規顧客を開拓し、学会・スタディーグループの賛助会員責任者を担当。
2020年 同社フリーランスへ転向し、メディカルシナジー代表となる。
その後、株式会社インダストリー代表の後藤に声をかけられて、Webマーケティングと事務長代行を掛け合わせ、歯科医院経営者の参謀役として、、医療従事者のサポートを行っている。
好きなものは、ハイボールとカラオケ。小6から大学までエレキギターをやっていて、人と一緒に飲んで歌って交流するのが最高の時間。
歯科医院の事務長代行アウトソーシング・BPOサービスとはどんなサービス?
――株式会社インダストリーは、歯科医院の事務長代行アウトソーシング・BPOサービスを手がけている会社とのことですが、どのようなサービスなのでしょうか?
石井さん:ひと言で言うと、歯科の医療行為以外のことをお手伝いするサービスです。業務の幅は広く、医院の売り上げを上げるためのお手伝いから、院内のコミュニケーションをより良くするためのサポート、マーケティングやITの活用までさまざまあります。
歯科医院の院長先生の多くは、医院経営の重要な仕事から雑用まで、実に多くの業務をかかえて多忙な毎日を送られています。事務長代行は、そんな院長先生が抱えるたくさんの業務をサポートし、負担を軽減することが目的です。

――石井さんはどのようなお仕事をしているのですか?
石井さん:私は以前にWebのホームページの営業をやっていたので、その経験を活かして、事務長代行としてWebマーケティングに関するお仕事をさせていただくことが多いですね。デンタルシステムズさんのセミナーでも、歯科医院のWebマーケティングについてお話しさせていただいたりしています。
なぜいま私が事務長代行としてやっているかというと、Webの営業マンをやっていたときに、ホームページ制作だけでは解決できないことが結構多かったんですよ。たとえば歯科医院さんのホームページを作って患者さんを獲得することはできても患者さんの流出は防げなかったりしたんです。まるで穴の空いたコップに、水を入れているような感じでした。
人の問題についても、院長先生がトップダウンの経営をしていてスタッフさんが辞めてしまったり、反抗的になってしまったりということもありました。結局はこういうことを解決していかない限り、歯科医院の経営はうまくいかないということに気付いたんです。
――それで事務長代行というスタンスをとるようになったんですね。
石井さん:ええ。私はWebマーケティングの経験が長いので、主にそちらの面から歯科医院をサポートしています。スタッフの問題については、人材関連の経験豊かなインダストリーで一緒に仕事をしている蛭田がサポートしています。集患の問題や人材の問題など、歯科医院を運営していく上で出てくるほころびを、いち早く発見してサポートさせていただくのが、私たちの役目です。
事務長代行サービスを依頼するタイミングや医院の規模は?

――歯科医院が事務長代行サービスを受ける場合は、どのタイミングでサポートを依頼されることが多いのでしょうか?
石井さん:それは歯科医院様のニーズに合わせて、当社の方でご提案させていただいています。運営が円滑に回っている歯科医院さんでしたら頻繁に伺う必要がないのですが、私どもが伺う医院さんは問題があるケースが多いので、だいたい週2回ほど伺う場合が多いですね。
――規模的にはどのぐらいの医院が多いですか?
石井さん:やはり10人~20人程度の歯科医院をサポートすることが多いです。スタッフの数が多ければ多いほど、管理がしづらくなりますから。
事務長代行サービスは歯科医院のどんな悩みを解決してくれるの?

――どんなことで困っている歯科医院さんが多いのでしょうか?
石井さん:やはり歯科医院さんのお困りごとで最も多いのは、人の問題ですね。たとえば「辞めてもらいたいけれど、なかなか辞めてくれない」というスタッフがいた場合は、院長先生のお力ではどうにもできないケースが多いです。かといってそのままにしておくと、せっかく新しいスタッフが入ってもまた辞めてしまい、悪循環に陥ってしまいます。
そのような場合は、当社の蛭田がうまく退職を促すサポート(退職勧奨※)に持って行くノウハウを持っていますので、ご相談いただけたらと思います。
※退職勧奨とは、会社から従業員に対して退職を促し、双方の合意のもとで雇用契約を終了させる手続きのことです。
――「問題のあるスタッフが辞めてくれない」と悩む歯科医院さんの、解決事例を教えてください。
石井さん:先生は辞めてもらいたいけれど、スタッフさんは辞めたくないという事例は、数多くあります。ある歯科医院では、長く働いているお局さん的なスタッフになかなか辞めてもらえず、院長先生が悩んでおられました。
このような場合、最初から「辞めてもらいたい」という話をするわけではなく、ご自身に気付いていただくように促していきます。たとえば、「あなたにお金を払いたくないと思っている院長先生のもとで働いていても、あなた自身が幸せになれないのでは?」というようなことを、相手の立場に立って話をしていきます。
退職勧奨といっても、やはりお相手としては、自分自身が得をしないと折れないわけですよ。だから、「辞めてほしい」というようなことは言いません。その人が40代であれば、60代の定年間際に職場にしがみついているわけではないので、「今ならもっと自分に合った職場に転職できる可能性は十分にある」というようなことも伝えます。
そのようなことを話していき、その人が職場の愚痴をこぼしたら、確かにそうだと頷いて「他を考えた方がいいのでは?」と促していきます。そうすると、ご本人の方から辞めるという決断を下し、逆に「ありがとう」とお礼を言われることもあります。
――解雇の話をしてお礼を言われるというのは、驚きですね。
石井さん:そうですね。もともと当社におけるこのサービスは、私が知り合いの先生から「どうしても辞めてもらいたいスタッフがいる」と相談されて、蛭田を紹介したのが始まりでした。そうしたら、見事にその人が退職されたのです。それから現在まで、ご依頼のあった人のほとんどが退職に至っています。
もちろん、すんなり退職に応じるケースばかりではなく、場合によっては解雇に向けての証拠集めをしたりすることもあります。このような場合、社会保険労務士さんにお願いする先生もいるかと思いますが、協業して解決していくことで対応できるという利点があります。
――蛭田さんはスタッフの困りごとに対応し、石井さんはWebマーケティングをサポートするということですね。
石井さん:そうです。私は営業の経験が長く、ホームページの改善などが得意ですので、人材の採用やWebマーケティングに関することは私が担当します。蛭田は人と人との関係のスペシャリストですので、2人で分業しながら、お互いの強みを生かして歯科医院様のお悩みにお応えてしています。
また、当社は私たちだけでなく、歯科に特化した弁護士や税理士、メディア関連など、さまざまな職種の人とパワーチームを組んでいます。そのため、院長先生のお悩みをあらゆる観点からサポートすることができます。
医院運営の円滑化を支え、医院経営のストレスを減らすお手伝い

――ありがとうございました。では歯科クリニックの院長先生に向けて、石井さんからひと言メッセージをお願いします。
石井さん:歯科の先生方は、日々世のため人のため、患者さんのために本当にがんばっていらっしゃると、いつも尊敬しております。ただ、ご自身のプライベートを充実させることも、それと同じぐらい大切ではないでしょうか。
仕事と私生活の両輪を充実させるためには、組織の円滑化が重要です。私どもは歯科医院の経営を円滑にし、ストレスなく運営していくためのノウハウを持っていますので、自信を持って「経営課題の解決をサポートします」とお伝えすることができます。
たとえばスタッフさんとのやり取りに悩まれている場合なども、ご相談いただければ、私どもが代行して先生の思いをきちんとお伝えすることもできます。お一人で悩まず、私どもにもお声をかけていただくことで、円滑な医院運営をお手伝いさせていただきます。
―― 石井さん、貴重なお話をありがとうございました!
日々、治療と経営の両立に奮闘されている院長先生、Web周りやスタッフとの橋渡しまで、医院運営の悩みをサポートしてくれる「事務長代行アウトソーシング・BPOサービス」を、ぜひ一度チェックしてみてください。
【会社概要】
■株式会社インダストリー
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