歯科医学には咬合の分類方法はありますが、診断方法がありません。
臨床的に様々な咬合関係が存在しますが、個性固有咬合として正常扱いになっているので、咬合位の誤りを定義する必要性に気付かなかったのです。
しかし、咬合位の誤りから顎関節症および耳鼻科関連の伝音性難聴、耳鳴り、めまいやドライマウス、顔貌の歪み、頸椎症に至る場合もあります。
これら、多くの症状は咬合由来の物理的な歪みによって発生し、ほとんど炎症反応はなく、血液、尿検査に異常値はなく、不良姿勢の発現、X線写真で判明する顎の変位と頭位や頸椎の圧迫や捻れです。
口腔系以外の症状は耳鼻科や整形外科の領域で、歯科に関係ないとして放置が現状です。
咬合診断が可能になれば歯科の有用性は倍増するでしょう。
1973年にアメリカのCasey M Guzay先生は、咬合診断の第一歩となる新しい咬合理論「Quadrant Theorem」を発表しました。
咬合位の誤りは永年ヒトを苦しめた頭痛や肩こりなどの筋肉障害など、多くの不定愁訴を招き、咬合挙上を基本の対策としていますが、テンプレート療法が咬合位の回復と全身の障害を取り除く最善策と考えます。
当セミナーでは、歯科医学の新しい方向性であるCasey M Guzay先生の咬合理論「Quadrant Theorem」と、その応用である「テンプレート療法」について詳しく述べたいと思います。
会場:zoom(オンライン会議システム)
開催日時:2022年12月15日(木)13:30〜14:00
登壇者:NPO日本テンプレート研究会 理事長 歯学博士 前原 潔先生
アーカイブ配信(振り返り視聴):あり